こどもライブラリの書庫

育児に関する体験のまとめをお知らせします、の「こどもライブラリ」の倉庫です。

「保育の質」を考えるためのエピソード

イヤイヤ期の娘、ある日の出来事

娘は公立保育園の2歳児クラスに通っている。

イヤイヤ期まっさかりで、家では何をするにもとりあえず「イヤー!」。

保育園でも、もちろんイヤイヤ全開!

そんなある日。。

クラスの部屋で遊んでいる時、娘は周りにいる子のオモチャを独り占めしてしまったそうだ。

オモチャを返してと言われても、「イヤー!」と独り占め。

周りにいた子たちは、オモチャをあきらめ、別の遊びを始めた。

娘もさびしくなったのか、そちらの遊びに「いーれーて」と言ったが、

「だーめーよ」「オモチャとっちゃうから」と断わられた。そりゃそうだ。

娘はなおもあきらめず、何度か「いーれーて」と言ったそうだが、

やっぱり「だーめーよ」「オモチャとっちゃうから」と断わられた。当然だ。

娘は断わられたショックで大泣き!!

 

保育士さんはこう対応した

もしも私がその場にいたら、「オモチャ取っちゃダメでしょ!」と叱る。

そして泣き止むまで放っておくか、別の遊びやオモチャで気を紛らわせただろう。

しかし、クラス担任のベテラン保育士さんは、(おそらく叱ったりせず)娘が落ち着くまで別の部屋で抱っこしてくれたそうだ。

しばらく抱っこしてもらった娘は「おやつ食べるー」と言い出し機嫌を直したらしい。

 

さて、2歳児クラス16人の担任の保育士さんは常勤で4人。(担任が休みの時は代わりの先生が入ったり、また、朝早い時間や夕方以降の時間には非常勤の先生が複数いる。)

イヤイヤ期のこども4人に対して、保育士さん1人で面倒をみる。

この苦労は想像を絶する!!!

そんな中、皆がおやつの時間も保育士さんが1人、娘につきあってくれていた。

 他の先生たちのフォローがなければできなかっただろう。

また、その日のうちに私に連絡があり、娘の様子を伝えてもらえた。

いろいろと配慮してもらったおかげで、娘は帰宅後も落ち着いて過ごしていたし、私もできるだけ抱っこしたり、ゆったりと過ごさせるようにすることができた。

 

翌日、登園してクラスの子が遊んでいるところに、

娘が「いーれーて」と言い、クラスの子も「いーいーよ」と返してくれた。

 

 「保育の質」って何だろう?とりあえずわかりやすいところから。

 私も「保活」をして、公立や私立、無認可の保育園をいくつか見学した。

本当に幸運なことに第一希望の公立保育園に入園することができた。

第一希望の公立保育園が良い点をまとめると、

  • 園庭が広い
  • 保育士さんの年齢層が広く、ベテランの先生が多数いる
  • 職員の配置(1歳児クラス13人に担任3人と随時補助の職員がいる)
  • 給食やおやつは園内で専任の調理士さんが調理する(アレルギー対応等、安心!)

 もちろん、保育の質は様々な条件だけで、はかれるものではない。

一番大切なのは、こどもがおもいっきり笑顔でのびのびと保育園で過ごすことができるかどうか。

親や保育士さんがこどもにどう接するのか、が問われなければならないはず。