安藤忠雄講演会「誇りを持って生きる」:東洋大学 井上円了哲学塾 公開講座
講演会に行ってきた。
東洋大学 井上円了哲学塾 公開講座 安藤忠雄「建築から世界を目指す」平成25年12月7日(土)16:20~17:50
当日の題目は「誇りを持って生きる」。
井上円了哲学塾の講義でもあることから、リーダーの哲学についての安藤氏の考えも交えつつ、安藤氏の半生、数ある建築作品の中でも日本人ならではの建築技術や環境と省エネに配慮した建築や活動の紹介があった。
話題は建築のみならず、こどもについても。
安藤氏は言う。「最近はこどもらしい元気なこどもが少ない!」
講演の最後に受講者から、こどもらしさをもったこどもを育てるには、どうしたら良いか?という質問があった。
回答は以下のような態度を身につけさせる必要がある、とのことだった。
・物事を細かく自分で判断する
・思考力をつくる
・真剣に目標に向かっていく
そして、
親が何でもしてしまうのではなく、こどもの時に「自分1人では何もできない」と体感しないといけない、とも。
子育て中の私は、この言葉に我が身を振り返った。
娘は1歳9ヶ月。「じぶんで」やりたい気持ちが芽生えてきた。
靴下やズボンを自分で履きたかったり、お皿に盛られた料理を自分で取り分けたかったり。
そういう小さな自主性を時間がないから、こどもが泣くから、いろいろ理由はあるけれど、先回りして何でもやってあげてしまっていないか?
こどもが納得するまで、見守ってあげることができているか?
育児に家事に仕事に、常に追い立てられる生活の中で、こどものペースにいつもいつも合わせてはいられない。
例えば、娘は自分で靴下を履きたがるけれど、なかなか1人では履けない。保育園の登園時刻が迫っている。
私は「お手伝いしようか?」と娘の了解を得た上で手を出すことにしている。
(たまに「やだ!」と断わられ、「いいから履くの!」とやってしまうこともあるけれど。)
小さなことでも自分で判断し行動することで、自分に自信がもてるようになる。
これは大人も同じ。
印象に残った安藤氏の言葉。
”いろいろな場所へ行ったり、本を読んだり、絵を描いたり…行動し続け、自分の可能性を自分で広げていく”
自分の可能性なんて考える暇もない忙しい毎日を送っているからこそ、新鮮に感じられた。
こどもだけでなく大人もいくつになっても、自分の可能性を広げながら生きていくことができる。
なんだか元気が出た!
。。ここまで。
(関連)
安藤氏が実行委員長を務める
MOMO-KAKI ORPHANS FUND / 桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金
東大新入生3000人に対し、6000人以上「も」来た保護者に対し、安藤氏が言ったことばとは?(笑)
平成20年度入学式(学部)祝辞
平成20年(2008年)4月11日
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen01/b_message20_03_j.html